オークションと一般中古販売の違い
インターネットは今やどこの家でも使えるような一般的なツールになっていますが、この普及の牽引役となったものの一つにネットオークションがあります。
インターネットが出始めた頃はどちらかといえば趣味として通信そのものを楽しむ男性ユーザーが多かったのですが、そこにネットオークションというサービスが登場してきたことで、それまでほとんどネットに興味がなかったような女性ユーザーが一気に入り込んできました。
ネットオークションは男女比率としては現在半々くらいとされていますが、これは当時のネットサービスにしてみればかなり異例な存在です。
一般論ですが女性は品物の処分についてシビアな考え方をする人が多く、またオークションのように販売する品物をするときに購入希望者とコミュニケーションが必要となるような方法も得意とする人が多くなっています。
さらにファッションなどのブランド品の流行に敏感であったりすることも同様にネットオークションをする抵抗感を下げる要因になっていました。
リサイクルショップなどの中古販売とネットオークションが異なるのは、利用をする一人ひとりが対等な立場で連絡をとりながら取引を完結させていくというところにあります。
そのあたりの交渉がうまいかどうかによって購入価格や売却価格が変わってくるというのも特徴といえるでしょう。
参考>>ネットオークションの利用に関するアンケート調査結果概要
ネットオークションを初めて利用するときには
一時期大流行をしたネットオークションですので、当時にはハウツー本がたくさん出版されたり、うまく継続的に行っていくためのセミナーなども開催されていました。
ですがネットオークションは本来的にはそうした商売や営業・経営のテクニックの難易度が高いものではなく、個々人がいらないものを欲しい人に売却するという単純な構造で成り立っています。
これまで全くネットオークションを利用したことがない人が初めて自分で出品するときには、まずはYahoo!Japanの「ヤフオク」といったサービスに会員登録をします。
このとき自宅のプロバイダにYahooを使っている人なら登録手続きなどをかなり省略することができます。
登録が終わったら売りたい品物の写真を撮影し、そこに売り文句となるキャッチフレーズや説明文をつけていきます。
オークションのログイン画面から新規オークションでの「出品」を選択し、入力フォームに従い写真や文章をアップします。
あとは訪れた人がチェックをしたり入札をしたりといったことをしてくれるので落札されるのを待ちます。
落札をされてからが肝心
落札までは比較的誰でも簡単にできますが、問題はそのあとの入金と発送です。
もっとも簡単な方法としては落札した人に銀行振り込みをお願いする口座をメールなどで連絡し、そこで入金の確認がとれたら宅配便などで発送をするというやり方があります。
ですがこの方法では高額取引のときに詐欺を疑われてしまったり、落札相手に自分の口座情報が漏れてしまったりといった不都合があります。
企業が主催する出品ならばそれでもよいのですが、個人間ではそうした他人とのやりとりは不安なものです。
そこでYahooでは取引をする個人の間に入り、入金確認と発送代行を行ってくれるサービスもあります。
オークションでは個人と個人の信頼関係が重要になってくるので、きちんと期日を守って連絡や発送をするようにしましょう。